今回の研修内容のポイントは、整調・調律の終わった後の整音を最初から最後まで徹底して行うことでした。一つは、ファツィオリ独自の可動式サプリメンタルブリッジ(独立アリコート方式)の位置決めで技術と根気のいる作業です。この位置が正確に決まらないと、ファツィオリ本来の音の伸びが出ません。もう一つは、いわゆるボイシングというハンマーへの針刺し作業で、日本などのメーカーと違い最初から最後まで機械は一切使用しないで全て手作業です。特に、新しいハンマーの最初からの音作りは貴重な経験で、手順のマニュアルもしっかりしていて一番の収穫でした。 今回の研修全体の感想は 北イタリアの小さな町サチーレは、小ベニスと言われるように町の中に幾つも綺麗な川が流れて、とても美しい場所でこの様な環境の中でファツィオリが作られているのに感動しました。最高の材料と最多の手作業の結果、パオロ・ファツィオリ社長の理想とするファツィオリサウンドを製造段階から体験できた一人として、この経験を基にしてその考え方や製品そのものを普及させるために努力したいと思いました。また、一つのテーマとして日本にあるもの、これから販売するものの全てを今回学んだ出荷時点の最良の状態に維持できるように努力したいと思いました。 最後に、研修に出してくれた会社、受け入れてくれたファツィオリ社、そして、直接指導してくれたピアノマイスターであり最終仕上げ技術者のクラウディオ氏に感謝したいです。 この「ファツィオリ」ピアノは、 当店に展示してあります。 ぜひ一度試弾にいらしてください。 当店の在庫はこちら |